新刊読みました。
毎回抉られるのですが、今回は結構きました。
新刊は主人公の八虎が絵画教室でアルバイトをする話でした。
生徒の子ども達とその保護者を中心に話が進み、私が中でも1番心を抉られたのは小枝ちゃんの回。
小枝ちゃんは、絵が好きなに絵を描く事が苦しい。そしてコレ、橋田くんも同じなんでしょうね。
これ、わかるんだよなぁ。
絵が好きだった筈なのに、描く事が好きだった筈なのに苦しい。
息をするのと同じように描く人が羨ましいし、わかってしまうんだよなぁ…
"そっち"側の人間じゃ無いんだって。
あと、子どもの頃って大人の何気ない一言で傷付きますよね。小さい頃言われた事は私もよく覚えていますし…
小枝ちゃんの父親って別に悪い人じゃ無いし、悪気は無いのだろうけど、作品に対する理解?みたいなのが無いのかな?
作品を破くシーンとかぎぃぇぇえー!って思いましたからね。
あのシーン本当に辛い。
作品を無残に破かれたく無い。親だろうとも。
それにしても、絵の描き方は小学校の授業の影響強いのでしょうか?
某番組で水彩画とか色鉛筆画を芸能人が描いてますが、今日観ていて「絵を描く時に定規は使ってはいけないと言われた」って言ってた人がいたんです。
確かに言われた覚えあるんですよ私も。
真っ直ぐに線を描くのって訓練いると思うんだけどなぁ?
そんな訓練はした覚えないけれど、フリーハンドで真っ直ぐ直線描くのは難しいと思う。
あと、薄い色から濃い色に重ねていくってのも言われた覚えがあります。授業は水彩画を描くからかな。
だから色鉛筆みたいな画材でも、薄い色から重ねていく人が多いのでしょう。
色鉛筆は不透明だから、濃い色の上から明るい色塗ろうが、そもそも消ゴムで消して紙の色見せてもいいんですよね。
今日の回も先生がお手本で、白色で上から描き足していましたけど、そもそも白は使うなと言われた記憶もあります…
(何の為に白色絵の具はあるのだろう?)
あの番組を観ていると、私も固定概念ガチガチな大人になってしまったか…って気付かされます。悲しい!
今回の新刊でも先生が作品に直接手を入れようとするシーンが描かれていて、いやもう、コレ…結局ガチガチに型に嵌めようとするのかよーって気持ちと、いやでもある程度技法はあるしな?って両方の気持ちがあり、抉られつつも考えてしまいます。
そして、答えは全く出ません。