積雪地において、大人になると嫌になるものNo.1じゃないだろうか。
子どもの頃は、単純に新雪を踏みしめたりと雪が降るのが楽しみだった。
しかし、今は違う。
雪が降るのは嫌だ。
今現在も積もっているが、本当に早くなくなって欲しい。
まず、寒い。
次に公共交通機関が大概遅れまたは運休。
車は埋まり、駐車場も当然ながら埋まるのでスタック地獄。
この間は、掘り出すのに2時間かかった。
路面は凍結も嫌だが、シャーベット状が1番最悪だ。私は、お世辞にも運転が上手いとは言えないので、まぁ…ハマるとまず抜け出せない。
そして、なんと言っても渋滞である。
通勤時間が普段の倍以上かかる。
みんな早く出るから、結局意味がない。
雪が降るからと言って、仕事や学校は休みにならない。休みになる場合は、本当に大変な時だ。
除雪車の通った後のツルツルの道を慎重に歩きながら早朝の駅に着く。
まだ暗いが、雪のおかげで明るい駅前。
誰も居ない。
近所のスーパーに納品にくるトラック、出勤する車、犬の散歩をする人もいない。
雪が積もっている時の静けさは何なのだろう。
ふと、駅の階段から空を見上げると、マンションと雪に埋もれた木の隙間から、青とオレンジの見事なグラデーションが見えた。
朝焼けと雪のコラボレーションは見事で、最近晴れ間を見ていなかった私は、誰も居ない事をいい事に暫く眺めていた。
日が昇るのは早くなっている。
早く春になって欲しいものだ。