此の世の果ての殺人を読みました。
この作品、2022年12月30日から始まるのですよ。私は昨日、12/30に本屋で買ったので「あ?これ今日じゃん?」ってなりました。
何という偶然。
地球、しかも日本の熊本に隕石が堕ちてくる事が判明し、混乱した世界。
どうやら大半の庶民は隕石が墜ちた瞬間に大概死んでしまうらしい。
暴動、最期まで生きようと足掻く者、絶望し自殺してしまう者。
一部の超大金持ちはシェルターやら、宇宙船やらで避難するとかしないとか。
そんな中、主人公は逃げもせず、同じく何故か逃げていない自動車学校の先生と一緒に毎日教習をしているという日常。
ありとあらゆる社会インフラが停止する中、殺人事件が起きるという話。
犯人が誰なのかな?って面白さは当然あるけど、この絶望的な社会の中でも逃げ出す事が出来ずに、留まる人達が描かれていて、絶望的な中でもしぶとく生きる姿とか、生きれない人達がどんどん描かれる。
あ〜、私は隕石とまでは言わなくても、日本に居たら確実に死にますよって言われた時どうするかなーと読みながらぼんやり考えた。
私は間違いなく、逃げられ無い人だなと思った。
現実的にお金は無いし、海外移住はないだろう。今現在、移住しようとする若い世代は増えているみたいだけど、やはり私と同じように移住どころか日々の生活で精一杯の人は多い。
かと言って、死ぬ勇気も無さそうだ。
と、なるとボンヤリ最期までこの世界を眺めるのかな。いや、眺めたいかもなと思った。