観てまいりました!
月組公演!
ごちゃごちゃ書いていたら、なかなか書き終わらないという(T . T)
ライビュで一度観ていたとはいえ劇場で感じるものは違いますね。3回観れたのですが、芝居もショーも終わりを実感してしまい悲しくなりました。桜嵐記の回数増すごとに悲しくなる現象は一体なんなんだろう。
あと、キャトルの「この商品は東京公演終了後に終売」案内がね。
終わりに向かっている空気がひしひしと…
今回、芝居もショーも両方素晴らしくて何回でめ観たい。
円盤は千秋楽後に買うつもりなのですが、今すぐ欲しい。
桜嵐記良かったのですよ。とっても。
ゴリゴリと感情に訴えてくるストーリーで、南北朝時代とは何だっけ?な状態でも大丈夫。
序盤に軽く説明してくれるし有難い。
説明し過ぎもくどいし、説明無いとよくわからなかったって人も絶対出る事を考えると塩梅が難しいですよね。
楠木正行カッコいいよな…私の感想なんて、こんな感情しか出てこないのですが。
いや、本当にカッコいい。
カッコいいのですよ!
こんな人いるかもしれない、いや居ない。
絶妙だよ珠城りょう。
「あなたにやれる時がない」
この台詞。
好きなんですよね。
例え幸せな時が短くとも、弁内侍を娶ることも出来たと思うのですよ。だけど、しなかった。
自分の立場や相手のことを思っての言葉なのだろうけどね…。
また、大切な人を失わせたくないって
優しいけれど、残酷というか。
ばか正直で優しくて、取り繕った事を言わない。この辺りが当てがきっぽさを特に感じる面でしょうかね。
ラストは出陣式の場面で終わりますが、私なんかが書くと時系列毎にエピソードを並べたくなるのですが敢えての出陣式。
あの場面の盛り上がりが凄い。美しい。
もう結末は当然観客も知っているし、最後の後村上天皇の「戻れよ」の台詞。
あの時点で、恐らく戻っては来ないというのは双方わかっているのだろうな…って思うと普段泣かぬ私もグワっとくる。戻らぬと知りながら見送るというのは、どの様な気持ちになるのだろうか。
正行と後村上天皇は、幼友達という言葉が出てくる事から幼少期からの付き合い。この関係性も辛いものがあるなと感じますね。
「大きな流れ」って言葉が出るじゃないですか。これに逆らうって勇気がいるし、下手すりゃ死ぬ。しかも、1人で流れに逆らった所で大概世の中に何の影響もない訳です。
現代の会社員たる私には当然そんな勇気は無いし、どちらかと言うと高師直の言う事の方がよくわかる。
正行の生き方って、理想論というか綺麗すぎると思うのですよ。
実際は、こんな生き方できる人なんて殆どいないと思いますし、しないと思います。
実際、欲まみれの私には眩し過ぎて、観ていると砂になりそうです。
しかし、心の何処に正行の様に真っ直ぐ生きてみてぇな…という憧れもあるから桜嵐記が私の心に響くのかなと考えたりします。
この桜嵐記という作品は、後々「あの作品!」って言われる様な作品になるのでは?と贔屓目ながら思うのですが、なって欲しいな。
退団日が刻々と迫ってきてますが、ラストは映画館で見届けてこようと思います。